初めての出会い

この出会い系を利用するようになって初めて逢ったのは、伝言で知り合った33歳バツイチのひと。
ちょうど今から2年前の2000年春のこと。
初めての伝言で続けて3回メッセージを入れてくれたひと。
そのアプローチと、話してみて雰囲気が良かったことで会うことを決めた。

駅で待ち合わせてドライブ。
「伝言入れたの初めて?」
「うん、初めてなの」
「そうかぁ…サクラって多いからね」

この番組ではサクラでないにしてもサクラとして働くことを目的でこの番組で伝言の返りを確かめたんだから、ある意味サクラと似てなくはない…冷や汗タラリ( ̄▽ ̄;A

「あの日、俺風邪ひいて高熱出して休んでてさぁ…
それまで伝言いろいろ聞いてたんだけどいいひと居なくて、これで最後と思って熱でふーふー言いながらカード買いに行ったんだ。
でオープン伝言聞いてみたら、瑞穂の伝言が入ってて…すぐ返事返したんだ。凄く気に入って、もし返事貰えなかったらどうしようかと思ってた」

「そうだったんだ…」

この番組に電話したのは、ポスティングのチラシに載っていたから。
かなり前から街頭宣伝車も走っていたし老舗の会社だと思っていたから、安心できると思い電話をしてみた。
男のひとはお金を払って、というのは何となく知っていた。
でも、1回伝言を聞くごとにどのくらいかかるのか、ツーショットで話すのにどれくらいかかるのかまったく知らなかった。
それでも男のひとがこの番組を利用するのにかなりお金がかかるんだということは感じた。

海沿いにクルマを停めて話し込む。
まだ人妻であったけれど、離婚を決意していた瑞穂にとってバツイチであるひととの会話は得るものがあった。
男のひとの立場での結婚観がいろいろ聞けた。



「――俺の部屋に来ない?」
「えっ…でも…」
「大丈夫だよ、俺しか住んでないし」



「ホテルに行く?」でない誘い言葉。ドキッとした。
戸惑いながらも頷いた。
部屋に他人を呼ぶのはかなり勇気が要ることだと思う瑞穂にとって、その言葉は重みを感じた。
でも、男のひと側からすると、ただ単にラブホ代を節約できるという利点がなくもないわけで。
そう考えることもできたけれど、初めての出会いにときめいてた瑞穂はそこまで判断する余裕もアタマもなかった。

結局そのひととは喧嘩別れで破綻してしまったけれど、でも楽しいこともあったから恨んではいない。
それよりも、この後に出会ったひとのことを考えると今でもせつなく哀しくなる。


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