2007/10/04 木曜日

フラット革命


自分の想い、考えを言葉にするのもかなりしんどい時期が続き、やっと今日こちらの更新をする気力が出てきたようです。特にこちらは気を遣うことが多いので、かつての本館サイトのように「何でも思いのままに書ける」というスタンスで向き合うことはできない場所でもあります。
表向きといったら語弊がありますが、弱い精神状態の時に更新してはいけない場所になってしまいました。なんとかやっと、書きたい、書かなきゃと思いながら少しばかり余裕が出てきたと思いたいです。
といっても、うまく伝わってるのか、ちゃんと言葉になってるのかは不安ではありますが。

発売直前の8日3日に献本を講談社経由でいただきました。
実を言うと、本を読むと辛い過去などが思い出されてしまうので、献本をいただいた時も自分のところだけでもすべては読めませんでした。
書評・感想は他の聡明な方々に譲るとして、当事者としての感想や記憶を書いてみたいと思います。

去年の秋11月に、佐々木俊尚さんから5時間半に及ぶ取材を受け、当時は書籍になると後から聞かされても今ひとつ実感もなく、またこんな大きなものになるとは思ってませんでした。
というより、書籍化の話を最初に聞いていたら私は取材をお受けしたのだろうか?
この原稿を書くにあたり、「フラット革命」で検索してみると、本当にいろんな方が書評・感想を書かれていて圧倒されます。
書評やアマゾンのカスタマーズレビューなどで私瑞穂のことを書いてくださる方もいらっしゃいました。その内容はさておき、歩いてきた道が少しでも心に残っていただけたらとしたら、時に心に閉まっておきたいことを話したかいがあったとも思います。

取材を受ける立場の姿勢としては、まさしく無防備といいますか、わざわざこちらまで遠路出向いていただき凄いことになりそうという予感はありましたが、その時点でどんなものか訊ねることすら思い付きませんでした。どうも今回は凄いみたい!という、ミーハー根性と期待と不安ばかりが強く浮かんできて、肝心な「どんな媒体に掲載されるのか」を聞くことは全く頭にありませんでした。
詰めの甘い私の一面が出ていました。

取材当日、問われるままに応えてるつもりでも、ひたすらガードを硬くし、全部を語りつくしたわけではないのも事実です。その反面、アフレコでお願いしますねとここにも書けない現状や過去のことを話したのも事実。
秘密主義の私と、このひとなら大丈夫かもと秘密を明かす私と、ふたりの瑞穂がいました。

最後の一文に「彼女はまだ出会い系から離れられずにいる」という言葉があったと思います。
まだ性懲りもなく出会い系に入り浸って男漁りしてるのか?と思われそうなので、これだけはお話させていただきたく思います。

この"出会い系嬢の憂鬱。"というサイトを運営、情報を発信しているという意味では「出会い系から離れられない」という言葉は当たってるとは思いますが、取材当時及び現在お仕事としても、プライベートとしても出会い系の利用はしていません。取材当日、どのような形でお話したか鮮明に覚えてはいませんが、「多分これから仕事やプライベートで利用することはないと思う」といったようなことをお話した気がします。
この何年間か、出会い系に身を置いたことで、いろんなことを経験しすぎたように思います。
それが財産になったのか傷になったのか、白か黒かの考えで決めることはしたくないし、艱難辛苦とまではいかなくても、いろんなことがあわさった中身の濃い経験をしたのではないかと考えています。

ところで草稿を初めて見せていただいたとき、なんともいえない辛い気持ちを味わいました。
「わかってたけど、やっぱり出会い系を利用することは世間的には許されてないのだ」と。そして奇異の目に晒されるということを。

開設してからの5年半、ともすれば好奇と蔑みの視点で見られがちな出会い系サイトでの経験を、狭義的な「男と女のその場限りの出会いの場所」ではなく「ひととひとの繋がりでもある場所」という視点で見て情報発信してきました。自意識過剰ではありますが、サクラと一般利用者という立場からの先駆者としての意識はずっと持っていました。
当時はサクラ同士の交流掲示板は雨後の筍のように乱立していましたが、"出会い系嬢の憂鬱。"のようなサイトはなかなかなかったように記憶しています。今は本当にさびれていますが、私が気力があった頃は掲示板も賑わい、サクラと男性会員との討論も活発でした。
たとえ長時間目の前にして話してみても、理解できないひとにはどうしても伝わらない部分があるのだと、当たり前のことではありますが残念に感じました。
その中で、偶然見つけたフラット革命の書評の中に
「「瑞穂さん」の行いや考え方は、佐々木氏的に理解しえないのだろうが、多少なりとも同系列の属性の女性に接していれば、もうちょっと違った捉え方ができたのではないか。
私は何人か似たような女性と過去に接しており、佐々木氏ほど違和感は感じなかった。」
引用元・ビジネス・ブック・アーカイブ

という件を見つけ、ひとりでも理解してくれるであろう方がいるのだと、嬉しく心強く思いました。
他にも様々な視点で瑞穂という女性や「出会い系にのめりこむこと」「家族を取り巻く社会情勢の移り変わり」など、いろんな角度から捉えて書評を掲載された皆様に感謝いたします。本当にいろんな意見がありました。
(2ちゃんねる管理人のひろゆき氏も、このフラット革命を読まれたことを知りました。後に佐々木さんと対談されたことがあるとわかり納得。ひろゆき氏には、私の考え行動はどのように写ったのでしょうか。少し気になるところです)

フラット革命の発売以来、アクセス解析には"出会い系嬢の憂鬱。"で辿って来られる方が非常に多く見受けられます。
「出会い系を漂流する」瑞穂という女が、どんな人間でどんな経験をし、どんな考え方をしているのか少なからず興味を持ち、アクセスされてるのでしょう。
こんな稚拙な文章しか書けない人間でごめんなさい。
すごく馬鹿な女ですが…
改めて「出会い系は身体の欲求を満たすだけの場所にあらず」と主張させてください。
本当にいろんな経験をしてきたけれど、相手との距離を推し量りつつ、ネットや電話という相手の顔が見えない状態で進める会話の重要性や危険性、人間関係の難しさを強く感じたことは多々あります。

相手のことを思いやる、気持ちを推し量る、ダメなことははっきりできないという。ヴァーチャルとリアルのあいだに共通点があると思うのは私だけでしょうか。

追伸
私が常にいう「出会い系」というのは、アダルト系だけではなく、恋人、真面目なメル友募集サイトや結婚を前提としたサイトも含んでいます。いわゆるお見合いサイトと呼ばれるところでの経験も載せています。



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