利用された出会い

伝言で知り合った３０代の独身のひと。
とてもノリのいいひとで、意気投合して会いドライブしながら歌を歌った。
たびたび会って食事をした時に、ある話を持ちかけられた。

「みぃちゃん、俺今サイドビジネスやってるんだけど、みぃちゃんと一緒に頑張りたいと思って。
バツイチでこれから頑張っていかなきゃいけないみぃちゃんだからこそ、一緒にやっていきたいと思って」

仕事はなく、行き詰まっていたときに持ちかけられた話。
ふたつ返事で承諾してしまった。
これが後々辛い思いをする第一歩になってしまった。

後からそのひとと話をしていくうちに、同じように伝言で知り合ったひとにもこうしてサイドビジネスの話を持ちかけているのではないかと思うようになってきた。
「この仕事始めてたくさんのひとと知りあったんよ。みぃちゃんは…最初の頃かな？」と携帯の電話帳を見せてくれたことがある。
登録件数100人くらい。男性は少数で本当にたくさんの女性の名前ばかり。その中に瑞穂の名前もあった。
相手が信じられなくなった。
結局そういう相手を信じた瑞穂が悪いんだけど。

サイドビジネスの方は、というと夜遅くまでミーティングと称して振り回され、子供がいることも考慮してもらえずボロボロになった瑞穂はソッコーで辞めた。
瑞穂の親友にも手を出そうとしたあのひと。
後から聞いた話では、他のひとにも手を出していたらしく強制退会処分になったとかならないとか。

出会い系をこんなカタチに使うひとがいることに初めて気づいた。
悔しかった…。

出会い系は純粋に出会いを求めてみんなが集うところ。そう思ってる。
サイドビジネスの勧誘のために使うところでは決してないと思ってる。

男性も女性も思わぬ方向に使うことはしないで欲しい。