2006/11/14 火曜日
月末の不思議
「会える」という約束できないことを絶対言わない、すっぽかしなんて当然NG、下手な鉄砲数うちゃ当たる戦法をしない、会う前提でない、メールだけのやり取りを続けていこう。
サイトとの契約規約に則り、会えるわけでもないのに「会える」ことをちらつかせるのは絶対しないと誓った、仕事をしていた日々。
そんなポリシーを貫きつつも、一向に増えないお手当額に正直焦りを感じていた。当時多かったサクラ情報交換掲示板では、万単位で稼ぐサクラが何人かいた。反対に「稼げない」と嘆くサクラも。
その違いが何であるのか、わからないままにメールのやり取りを途切れさせないようにと頑張っていた。
月末のお手当の締めを数日後に控えたある日、私は唐突に「ポリシー」を投げ捨てた。どうやっても稼げない、これしかない、と初めて「会えるひとを探しています」と若く可愛いキャラを使い、募集掲示板に投稿した。これならメールが来る、という非常に浅はかな考えで。
しかしそれは見事に失敗した。管理画面から投稿記事の閲覧回数がわかるのだが、皆無に等しかった。いくら自分の姿とギャップがあるとはいえ、いかにも「キャラを作りました」的な設定はしなかった。にもかかわらず、である。
自業自得。そのまま「会える」キャラは封印した。
だが「何故『会える』のに男性が投稿を読みすらしないのか?」という疑問に行き当たった。確かに30代後半が25歳を演じるのは無理があるというもの。それにしても、である。
ふと思い当たったのが、「月末締めの直前」であること。もしかしたら、女性の募集掲示板には「今すぐ会ってえっちしたい!」「逆援します」といった「いかにも」な投稿が満載なのではないかと。私同様、最低支払い稼動額を目指してラストスパートをかけているサクラが殺到している可能性が考えられた。
しかしそれは、サクラ自らが「もうすぐ締めだからラストスパートかけてます」「ここはサクラ満開サイトですよ」と知らせてるようなもの。自分の首を絞めてるようなものではないか。
確かにお金は欲しかった。だが、いかにもサクラですと言わんばかりの行動で、サイトの「秩序」を乱したくはなかった。
サクラは「サクラである」と主張してはいけない。あくまでも一般女性のようにならなければならない。
(一般女性の実態と、サクラに求められるもののギャップが激しすぎて、その「一般女性のように振舞うこと」がうまく保たれない気はかなりしているが…)
月末の男性の動きの少なさ、そして出会い系サイトやサクラの姿勢に疑問を持ち、「ネトナ劇場」の管理人みかんさんに相談を持ちかけてみた。
みかんさんのお返事はこうだった。
確かに、月末は混み合う傾向にはあるようです。(サイトは複数キャラを持てるため)ひとりがキャラを複数動かしても使い分けも曖昧で、そのような場合、やり取りも言葉がかみ合わない惨憺たるものになってしまう傾向にあります。
また、男性会員の投稿を無視した、コピーペーストや一括送信などのアタックメール送信が急激に増えてまいります。
突然アタックメールが多数来たかと思っても、会うことはおろかアドレス交換もしてもらえない。賢明な方は、サクラだとすぐに気づくでしょう。
実はこのことに気づくサクラの方は、少ないんです。
どうしても目の前の稼動金額に目がいってしまうのでしょう、相対的に物事を観察して行動して欲しいと思うのが業者側の悩みです。ただ、サイト運営側の教育の問題もままあります。が、それで画一的なサクラができてしまうのもまた困りもの、サクラ各人が実戦において規約を守りつつ、経験から編み出した自分なりの戦法を少しずつでも身に着けてくれたら…とも思っています。
みかんさんのお返事に、思わず納得してしまった。
自分が稼げたらいい、のではなく、誰もが安心してサイトを使えるように考えていく必要がある。みかんさんの言葉を借りれば、「どうやればサクラとバレない」ではなく「どうやればサクラと思わせない」。永遠の課題なのだろう。
突き詰めてみたいとも思った。でも結局サクラを辞めた。
業界のウラを知れば知るほど、出会い系が何であるかわからなくなってきた。
今でも「月末の不思議」はあるのだろうか。
ある特定の時期に、不可解なアタックメールや募集が増えたら、サクラ満開サイトと疑って間違いない。そして、サイトやサクラの質を計り知ることができることも知って欲しい。
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