2006/11/28 火曜日
消えた記憶
またまた取材ネタでごめんなさい。
今回取材を受けていて感じたのが、記憶の抜け落ち。過去のことを聞かれて、答えに詰まったり考え込んでしまったり、思い出そうと必死になることがたびたびあった。
小さい頃の親の記憶がないのは前からあったけど(自分自身や近所のひとたちの記憶はあっても)、結婚前の話や出会い系を始めてどんなことがあったか聞かれると、「えーっと…あれ?思い出せない…」となることばかり。
年齢のせいだと言われてしまえばそれまでだけど、自分の中で記憶が塗り替えられてたり、すっぽり抜け落ちてたりしていて、それはサイトを見直すことでさらに自覚した。
サイトの中で「初めて会ったひと」がふたりいることになってしまってる。正確には「出会いの場で初めて知り合ったのが7つ年下(当時27)の嵐の二宮くん似のひと、仕事を始めることを意識して伝言ダイヤルを利用し、そこで初めて会ったのが33歳バツイチのひと」となる。それぞれ「初めて会ったのは」なんて書いてるから、矛盾が生じてる。しかも33歳のひとを「出会いあれこれ。」のトップバッターの「はじめての出会い」としてるから、余計に混乱を招く。これはヤバイ。どうにかうまく修正をかけなくては。
それにしても、本当に初めての出会いであったはずの二宮くん似でさえ、会うまでのことや一度きりになった会ったときのことはなんとか覚えていても、別れるまでの過程が殆ど思い出せない。
失恋の痛手を、なんとか消そうと無意識のうちに自衛してるのかもしれない。
本当なら「出会いあれこれ。」や「憂鬱あれこれ。」のネタはもっとあるはず。なのにここ2年間、気力もなく更新をすることもできなかった。あれだけ頑張って続けてきた、本館サイトも消してしまった。あの2年間は、多分自分の中で苦痛でしかなかったのだろう。
そしてこの2年間、断片的な記憶はあるけど、それをつなぎ合わせられるかというと…自信がない。
「そのときその時を一生懸命に生きてこられたんですね」
取材終盤に佐々木さんに言われた言葉。そうなんだろうか。
このサイトも消した本館も、言ってみれば愚痴の吐き出し場。いい方向に考えれば、こうして書くことで自分の過去を顧みることができ、自分がなんであるか、どんな立ち位置にいるか見つめることはできたかもしれない。回復の道は長いけれど。
過去を思い出そうとすることで、自分の中で消してきた記憶が少しずつ浮かび上がってきた。
ここで書きたい気もある、いつか再開したいStory 憂鬱。のネタにとっておきたい気もある。
それにしても、たくさんの出会いを経験しすぎた。
財産なのか、傷なのか。
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